猫の寿命、ノラ猫と死

 

 

 

 

 

 

猫に生まれ、その一生を飼い猫として家の中で安全に暮らす猫もあれば、ノラ猫として過酷でも地域を自由に走り生きる猫もいます。


また、うちの ルナとこま のような半ノラ猫、寝床とエサは人間に確保されているが、半分以上を外で過ごす子もいます。

今回、猫の寿命について。もちろん生活環境の違いで全然違ってきます。
お隣の飼い猫さんは、昨年亡くなったのですが20年生きた長寿猫でした。
ギネスに記録されている長寿猫は38歳(2017年現在)なのだそうです。
猫も人間と同じように、近年の医療の進歩や飼育環境の向上により寿命が伸びています。

だいたいですが、猫の平均寿命は、
 飼い猫(完全家猫)… 15~16歳
 飼い猫(外に出る)… 8~9歳
 完全ノラ猫… 3~5歳
と言われています。

飼い猫でも外に出ると、寿命が半分くらいになるその原因は、

  • 交通事故
  • ケンカによるダメージ
  • 外で病気に感染する

といったリスクが出てくるからです。

ノラ猫と関わるにあたって寿命を最初に調べたときは、その短さに愕然としました。
外に出る飼い猫の原因に加えて、さらに、

  • 赤ちゃんのときに寒さなどで亡くなる
  • 栄養不良、飢餓

ノラ猫は子猫の段階で亡くなることが多く、成猫まで成長できるのは40%ほど、その後もストレス多き厳しい生存競争の中で生き抜きます。

地域のボス猫になるようなノラ猫は、相当タフで要領もよいということです。
ノラ猫が生きる秘訣は、いかに居場所と餌場を確保するか、それも数か所必要になるでしょう。

しかしそれは、サバンナの動物しかり、野生として生きる動物の宿命であると思います。

以前、うちのネコハウスにエサをもらいに来ていたキレイな若いサビ猫がいたのですが、数か月で来なくなってしまいました。
移動したかもしれないし、死んじゃったのかもしれないし・・・
人間から見るとせつなく思えるところかもしれませんが、ノラ猫が運命にもくもくと生きる姿は当然に潔く美しいものです。

さて、ノラ猫の死因で交通事故以外に多いのは、やはり病気です。
猫エイズや猫風邪にかかり、免疫力が失われ、悪化して死に至るのだそうです。

そしてまた、ノラ猫はよく、自分の死を見せないと言われます。
きっと、具合が悪くなったときに自分のとっておきの居場所に行き、じっとして回復を待っているうちに動けなくなって亡くなってしまうのではないかと思われます。
それが自然の中であれば、他の動物のエサになるでしょうし、分解され土に還元されます。

何かの縁あって面倒を見ている(いや、元気をもらっている)ノラ猫たち、少しの間でもなるべく心地よく生きられるように手伝ってあげようと思いました。

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