ノラ猫のルナちゃんは、呼べば来るし随分慣れてきましたが、
家から少し離れている温泉宿の近くに居場所があり、
エサはその近くまで行ってあげていました。
もともと警戒心の強い子なので、手で捕まえて家に入れるとすると、
家に着く前にきっと暴れて逃げ出し、その後警戒するようになってしまうだろう・・・。
では、ノラ猫を家猫にするにはどうする・・・?
もうこれ以上時間を費やしても同じ様子だし、
1月(2016年)に入ってどんどん寒くなってきているので、
もうこうなったら、ルナちゃんを一度車に乗せ、家に車をつけて、
一気に家に連れて入る作戦にしました!
決行日の前日はエサをかなり少な目にしました。
お昼過ぎにエサをあげようとして、
すぐ近くに停めていた車にルナちゃんを抱えて一緒に乗り込みました。
ルナちゃん暴れて「出せー!」と言わんばかりに何度も鳴いてます。
家の中に入れて施錠、すぐにエサ。
お腹が空いているルナちゃんは、とりあえずいっぱい食べました。
その後多少落ち着くものの、しばらくすると、
やはり、「出してくれー!」とわんわん鳴いています。
家猫はもう無理だなとあきらめつつ、ドアを開けると飛び出していきました。
次の日からは、家のすぐ周辺でのみエサを置きました。
冬場は温泉宿のお客さんも少し減るので、お腹が空くルナちゃんは、
家までエサを食べに来ました。
それから何度も家でエサをあげているうち、
家の中に普通に入るようになり、
夜は家で寝るようになり、そのうちに家を中心として生活するようになりました。
完全な家猫ではなく、家で食べて寝て自由にお外に行くような、なんとも猫らしいスタイルとなりました。
ルナちゃんは朝食べてから出勤、夜になったら戻ってきます。
ここはバスがかろうじて通っている田舎で、自然がまわりにある家、外で遊ぶ方が猫にとっても幸せです。
ただ、最初は冬なので、家にいることも多いルナちゃんでした。